中国観光研究院が先月28日に発表した「2015年中国アウトバウンド国際観光発展年度報告」によると、2014年の中国人の海外観光客数はのべ1億700万人に達し、前年比19.5%増加した、中国は3年連続で世界一のアウトバウンド国際観光客供給国になった。中国から最も近い旅行先である日本で、中国人観光客はどのようなイメージをもたれているのだろうか。政府と民間で受け入れ態度に大きな違いがあるだろうか。「環球時報」が伝えた。
▽政府は「歓迎」
日本の観光庁国際観光課外客誘致室の佐藤久泰室長は、「中国人観光客が来てくれるのは、もちろんうれしいことだ。中国人はたちが悪いなどと報じるメディアもあるが、そうは思わない。根本的な原因はやはり風俗や習慣の違いだろう。私たちは中国の関連部門を通して、また『微博』(ウェイボー)を利用するなどして、中国人観光客に日本人の風俗や習慣を伝える努力をしており、中国人も日本の風俗習慣を知り、理解しさえすれば、これを守るようになると信じている」と話す。
また佐藤室長は、「今、メディアは中国人が日本でみせる購買力に軒並み注目するが、私たちは中国人が日本に来る目的は買い物だけでなく、中国文化の影響を受けた後に独自の発展を遂げた日本文化を体験することも求めていると考える」と述べた。
▽一般人は「習慣を守ってほしい」
東京にある証券会社で働く鈴木杏子さんは、「中国人観光客が自分の生活にいろいろ影響するようになった。以前は昼休みに同僚と会社近くのスターバックスでコーヒーを飲んだりおしゃべりしたりするのが楽しみだったが、今そこは中国人でいっぱいだ。テイクアウトしようと思えば、長い列に並ばなければならないが、会社の決めた昼休みは1時間しかない。コンビニも同じ状況で、今はお弁当を作り、食後に自分でコーヒーを入れている」と話す。