北京では今後、薬膳料理や中国医学の体験、中国医薬の専門店・同仁堂の生産拠点の見学などを行う外国人観光客が増えそうだ。「2015年北京国際ビジネス会議及び観光展覧会(China Incentive、Business Travel & Meetings Exhibition)」が5日開幕し、北京市は、中国医学の要素を盛り込んだ旅行商品や資源を重点的にPRし、中国医学の伝統と文化を宣伝していくのだ。北京日報が報じた。
北京市観光発展委員会の宋宇委員長は、「北京市には、豊富な観光資源があるだけでなく、中国医学、中国医薬などの資源においても、発掘の大きな余地がある。人々の生活の質が向上するにつれ、体験性やオリジナリティが注目、強調される市場ニーズが拡大しており、観光業はモデルチェンジとグレードアップを迫られている。オーダーメイドの旅行商品の開発も必要で、中国医学の要素を盛り込んだ商品もその1つ」と説明する。
宋委員長によると、同委員会と中医管理局は5年をかけて、中国医学の要素を盛り込んだ観光モデル拠点29カ所を発掘し、中国国際旅行社や中国旅行社、中国青年旅行社、携程旅行網、北京環亜風景国際旅行社、世界中医薬学会聯合会などと提携して、日本や韓国、ドイツ語市場、ロシア語市場、英語市場、スペイン語市場、香港、澳門(マカオ)、台湾、中国医学専門市場などに、中国医学の要素を盛り込んだ13の観光ルートを打ち出している。
「中国観光客は韓国に行って美容整形を受け、スイスに行って若返り治療(細胞療法)を受ける。ならば、北京で中国医学を体験するというのもいいだろう」と宋委員長。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年8月6日