海外旅行をする時も、携帯電話でのネット接続が必要になる。資料を検索したり、家族や友人と連絡を取ったり、景色や食事の画像をアップしたり、自撮りしたり……だが多くの人にとって、国内通信キャリアの国際ローミング料金は高嶺の花だ。旅行の繁忙期を迎え、携帯WiFiルーターが海外旅行客の新たな人気商品になっている。携帯電話ほどの大きさの携帯WiFiの使い勝手はどうか。人気はどれくらい続くだろうか。「京華時報」が伝えた。
▽携帯WiFiが海外旅行の必需品に
旅行中、撮影した写真をソーシャル・ネットワーキング・サービスで発表したり、旅の途中で出会った食べ物や飲み物や楽しかったことをアップしたりするのが、今では中国人の習慣になっている。
データによると、2014年には海外旅行者数が初めて1億人を突破。旅行サイト・携程網が行った調査によると、回答者の90%以上が、WiFiは旅行中に欠かすことのできないサービスと回答したという。
海外旅行者にとってWiFiが必需品であることやどこでもWiFiを利用するといった特徴をにらみ、多くの企業が携帯WiFiレンタル市場に照準を合わせている。
携帯WiFiはWiFi発信機のようなもので、大きさは携帯電話くらい。これを携帯して出国するのは、無線ルーターを身につけているのと同じことで、取り出してWiFi設備を探し、ネットワークを選択し、暗証番号を打ち込めば、すぐにネットワークに接続することができる。1台で5人まで使用できる。
携程網が自社を窓口としてまとめた統計データによると、15年以降、携帯WiFiレンタル事業が爆発的に伸びており、今年のレンタル件数は前年の46倍に増え、回線のデータ通信量は一日あたり500メガバイトに達し、無料Wifiは団体ツアーで最も人気のサービスだ。今年の夏休みには、レンタル台数はピーク時には一日あたり数十万台に達するとみられる。日本を訪れる観光客のレンタル台数は前年同期比3463%増加し、米国への観光客では同7477%、欧州への観光客では同90008%、それぞれ増加した。