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人民網日本語版>>政治

『中国の軍事戦略』白書、専門家の解説 (2)

人民網日本語版 2015年05月28日08:38

■中国は依然多元的で複雑な安全保障上の脅威に直面

 記者:国際的な戦略情勢と国の安全保障環境を正しく判断することは、軍事戦略策定の最も重要な前提条件だ。中国の安全保障は現在、どのような大きな国際的背景に直面しているか。

 于淼(軍事科学院国防政策研究中心研究員):白書は、中国の発展は依然として大いに力を発揮できる重要な戦略的チャンス期にあり続け、外部環境は全体的に有利だが、中国は依然として多元的で複雑な安全保障上の脅威に直面していると指摘。外部の抵抗と挑戦が次第に増加し、生存上の安全保障問題と発展上の安全保障問題、伝統的な安全保障上の脅威と非伝統的な安全保障上の脅威が入り交じり、国家の統一、領土の一体性、発展上の利益を守る任務は極めて重いと強調した。

■軍事闘争への備えの重点は情報局地戦争の勝利

 記者:白書は「軍事闘争への備えの重点を情報化局地戦争の勝利に置く」と明確に指摘した。軍事闘争への備えの重点の調整をどう理解すべきか。

 闫文虎(軍事科学院国防政策研究センター研究員):軍事闘争への備えの重点を確立することは、将来の戦争の性質、様式、特徴を明確にするうえでプラスであり、軍の整備と軍事闘争への備えを牽引するうえで方向を指し示す役割を持つ。

 軍事闘争への備えの重点を情報化局地戦争に置いたことは、戦争形態の変化と国家安全保障情勢の推移に基づく重要な判断だ。現在、世界では新たな軍事革命が深く発展し、武器・装備の長距離精確化、スマート化、ステルス化、無人化の趨勢が明らかであり、宇宙とサイバー空間が各国の戦略競争の新たな要害の高地となり、情報制御の主導権を握ることが戦争の総合制御権を握るうえで鍵となり、戦争の勝利メカニズムに変化が生じ、戦争形態は情報化戦争への変化を加速している。新たな軍事闘争への備えの重点の確立は、世界の新たな軍事革命の基本的趨勢に順応したもので、中国軍の整備・発展の実情に符合し、軍整備・改革、軍事闘争への備えをより良く牽引するうえでプラスだ。


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