国防部(国防省)の楊宇軍報道官は26日の記者会見で、中国の軍事戦略白書の発表は現在の安全保障情勢とは無関係だと強調した。
――現在中国は日本、フィリピン、ベトナムと海洋問題で大きな争いがあり、地域情勢の緊張を招き、米国も積極的に介入している。中国政府がこの時期に『中国の軍事戦略』白書を発表したのは、中国が現在直面する安全保障情勢と関係があるか。中国側は白書の発表によって何らかのメッセージを伝えたい考えか。
中国政府がこの時期に国防白書を発表したのは、白書自体の作成作業のプロセスによるもので、現在の国際・地域安全保障情勢、対外関係の推移とは関係がない。
われわれは軍事戦略を含む中国軍の発展・建設動向を外界が非常に注視していることに留意している。多くは状況を知らないために生じた誤解や誤読であり、中には意図的に煽り立て、中国の軍事的透明性の欠如を問題視し、いわゆる「中国の軍事的脅威」を誇張するものも当然ある。これに対してわれわれは説明を行い、世論を正しく誘導する必要がある。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年5月27日