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福建師範大学10大優秀歌手大会 日本の60代主婦が参加

人民網日本語版 2015年04月30日09:13

日本の民謡のスタイルで、中国の唐代の詩人・王維の漢詩「送元二使安西(元二の安西に使ひするを送る)」を歌うなんて、聞いたことがないだろう。さらに驚くことに、この漢詩を歌ったのは、福建師範大学学内10大優秀歌手大会のステージに立った日本の60代のおばあさんだ。東南快報が伝えた。

このほど開催された福建師範大学第13回学内10大優秀歌手大会の1回戦に登場した60代の参加者が、極めて大きな注目を集めた。大学の歌唱大会になぜ高齢者が参加しているのか?この高齢者は、日本の熊本県から来た吉富千秋さんで、現在福建師範大学海外教育学院の2013年中国語を専攻する学生だ。優しそうな顔に、ピンク色の着物を身に着けた吉富さんは、今回の大会のために、特別にドレスアップしてきたとのことで、非常にフレンドリーな雰囲気を醸し出している。

「君に勧む更に盡くせ一杯の酒 西のかた陽関を出ずれば故人無からん」。ステージに立った吉富さんが日本の民謡のスタイルで詠った王維の「送元二使安西」の力強いパフォーマンスは、審査員や観客の胸を打った。

吉富さんは、「この詩は中国で非常に有名だが、実は日本でも非常に有名だ。多くの人は近しい人と別れる時にこの詩を詠う」とし「この詩を選んだのは、みんながよく知っているということのほかに、非常に風格のある詩だからだ」と説明した。

大会の申し込みをする時、吉富さんは申込書のプロフィールの欄に、「私は漢詩を詠むのが好きです」と書いた。詩吟をこよなく愛す吉富さんは、異なる詩は、それぞれが異なる情緒を醸し出していると言う。「もともと大会に参加しようとは思っていなかったが、この大舞台で、日本の民謡を紹介し、故郷の文化を伝えることができるなら悪くないと考えた」と吉富さんは微笑みながら語った。


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