日本では、しかめっ面をした女性を見ることはほとんどなく、イライラした様子を見せる女性もめったにいなかった。たいていの日本人女性の表情は非常に穏やかで、純真だった。(文:王君。北京青年報掲載)
日本を旅行するのが非常に好きなのは、毎回行くたびに心が楽しくなり、仕事のストレスで緊張した心身が完全にリラックスできるからだ。特に、あの可愛い日本人女性の温和で優しい笑顔が全てにおいてせっかちな私の心を鎮めてくれる。
日本人女性は私がこれまで見た中でも最も笑うことが好きな女性たちだ。デパートの販売員であっても、街角で飲料水を売っている人やホテルのロビーの受付の人であっても、さらには街で適当に道を聞いた人であっても、いずれの女性も微笑みを浮かべて、丁寧に質問に答えてくれる。しかも、日本人女性の笑顔は絶対に無理やりに作ったものではなく、心から笑っているような甘い笑顔で、人の心をとろけさせるものだ。
ある日、私と夫は札幌の大丸百貨店で買い物をした。どの店舗に入っても、女性販売員が必ず日本語で「すみません」と言いながら、私たちに向かってお辞儀をする。日本人に失礼な奴だと思われたくないため、私も慌ててお辞儀を返すしかなかった。店舗の中を一周しても、私の背後にいる女性はまだお辞儀をし続けたままだった。