日本メディアの報道によると、日本の航空自衛隊は13日、外国の航空機による日本の「領空」進入に備え、戦闘機の緊急発進(スクランブル)演習を那覇基地で公開実施した。軍事専門家の尹卓氏は中国中央テレビ(CCTV)の取材に対し、「日本が防空識別圏を中国の沿岸から100km余りの位置に引いたのは、中国の空中の戦力と空中の活動範囲を圧縮するためだ。日本側のスクランブルという作戦は非常に危険なもので、中日双方が空中で偶発的衝突を起こす可能性がますます大きくなる」との見方を示した。人民網が伝えた。
尹氏は、日本の航空自衛隊が今回、那覇基地で行われた戦闘機のスクランブル演習を公開したのは、中国を見据えた動きであることは間違いない。那覇基地は現在、南西諸島と釣魚島(日本名・尖閣諸島)の防衛任務を担当しているが、どちらも中国を標的としている。日本の航空自衛隊によるスクランブル訓練の目的はまず、日本の民衆に対して、日本がこの地域で受けている空の脅威は中国から来るもので、南西諸島の防衛を強化しなければならないと訴えることである。さらに、日本がスクランブルと釣魚島での緊急事態への対応をすでに準備していることを示すことであり、これは中国に対する威嚇でもある。
日本メディアではさらに、日本防衛省の最新データも明らかにされた。これによると2014年4月から12月までに、日本の「領空」に近付いた航空機に対する航空自衛隊戦闘機のスクランブルは744回にのぼり、このうち中国機に対するスクランブルは371回に達した。
尹氏はこれについて、「日本の戦闘機は実際には、浙江省か江蘇省の空港から中国機が離陸するとすぐにスクランブルをかけている」と指摘する。日本は防空識別圏を中国の最前線に引いており、中国国境から約100km余りしかないために、中国機は離陸するとすぐに日本の防空識別圏に入ってしまい、日本の戦闘機がこれに対してすぐにスクランブル措置を取っているというからくりだ。