その結果によると、北斗システムは信号の質で、GPSとほぼ肩を並べた。45度以内の低中緯度の地域では、北斗の動的測位精度はGPSに匹敵し、水平方向10メートル、垂直方向20メートルほどとなった。北斗システムの静的測位精度(水平方向)はメートル級で、GPSに匹敵する。垂直方向は10メートルほどで、GPSよりやや劣る。一方、中高緯度の地域では北斗の可視衛星数が少なく、衛星の分布状況が劣るため、測位精度が劣るか測位が不可能だった。
武漢大学中国南極測絵研究センター副センター長の王沢民教授は、「北斗は現段階で地域測位を実現しているが、全地球測位能力を持たない。北斗とGPSの測位効果の差は、主に衛星の数と分布状況によるものだ。中国は先月、次世代北斗衛星の打ち上げに成功した。北斗システムの軌道上を運行中の衛星数は、17基に達した。北斗システムのグローバルネットワークの構築が進むにつれ、今後の実測値はさらに優れたものとなるだろう」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年4月9日