単なる宣伝か
ある航空会社の責任者は取材に対して、「西部航空は、春秋航空に続く、中国で2社目のLCC。預け入れ荷物の有料化が論議を呼ぶことを懸念して、このようなキャンペーンを実施したのかもしれない。簡単に言うと宣伝。でなけば、細い人を優遇するというのを常態化させるだろう」との見方を示した。
また、別の航空会社の責任者も、「体重が軽い人の荷物預け入れを無料にするというキャンペーンは中国では聞いたことがないし、国外のLCCでもほとんどない。注目を集めるために過ぎない」との見方を示した。
社会の価値基準にそぐわない
重慶大学公共管理学院の曾国平・教授は、「今回のキャンペーンは、クリエイティブ性がある。しかし、マーケティング計画の1つとも言えるし、スリムな体を呼びかけるというのも社会の価値基準にそぐわない」と指摘。「プラスのエネルギーに欠ける。太っている人が健康で、肥満というほどでもない場合でも、傷つくだろう。スリムだからと言って、必ずしも健康とは限らない。健康で、合理的な美を追求しなければならない。また、同キャンペーンは軽率。スリムな人は荷物の預け入れが無料になるのなら、45キロ以下の子供はどうなるのか。例えば20キロの子供なら、ちょっと安くするなどのサービスを検討しなければならないのではないか」との見方を示した。
ネットユーザーA:基準を決めて.体重を図るというこのやり方は、太っている人や背の高い人は乗るなということか。
ネットユーザーB:科学的でない。身長の高さによって体重の基準を変えなければならない。
ネットユーザーC:褒められたもんじゃない。背が高い人の体重が100キロだったとしても、肥満とは言えないのでは。
ネットユーザーD: この世界は本当に悪意に満ちている。航空会社まで太っている人を差別している。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年3月27日