第3に、日本が第2次大戦時の悪名高い中国侵略軍艦の名を用いて新たなヘリ空母を命名するとは、全く何を企んでいるのか分らない。「出雲」は日本の装甲巡洋艦で、日露戦争に参加した。全面的な中国侵略戦争の発動後は、中国侵略艦隊の旗艦として、黄浦江上に長期停泊した。日本が侵略戦争に参加した旧艦の名を「復活」させるとは一体どういう意味なのかと、かつて日本にさんざん侵略されたアジアの人々は問わずにはいられない。おおかた、戦犯の位牌を靖国神社に祀るのと軌を一にするのだろう。
実は安倍氏の政権復帰以来、日本は軍拡の歩みを明らかに加速している。「外向性」の「積極的平和主義」を柱とする国家安保戦略を制定し、あらゆる手を尽くして集団的自衛権の行使容認を図り、「防衛計画の大綱」「自衛隊法」「武力攻撃事態法」など関係する法律を改正し、3年連続で軍事費は過去最高となり、攻撃的武器の発展に力を入れている。長年の漸進式拡張を経て、日本の軍事力はとっくに自らの防衛の必要を越えている。日本はこうした漸進的手法で「平和憲法」の制約と日本国民および周辺国の心理的防御線を徐々に突破し、最終的な「空母の夢」の実現および攻撃的軍事力の発展に向けた基礎を固め続けている。
最後に指摘しておく必要があるのは、日本当局がヘリ空母「いずも」を釣魚島(日本名・尖閣諸島)をめぐる中日紛争とリンクさせるのは、中日関係の改善および地域の平和・安定にとって有害無益ということだ。同艦を利用して中国を威嚇するとなると、全く愚か者の夢物語だ。日本側は歴史を鑑として、専守防衛を堅持し、平和的発展の道を歩むとの約束を順守すべきだ。そうしてこそアジアと世界の人々の信頼を得ることができ、日本の安全を根本的に保障することができる。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年3月27日