読売新聞の25日付記事によると、米戦略軍のヘイニー司令官は24日の記者会見で「中国が昨年7月に人工衛星破壊実験を行ったが、命中しなかった」と述べた。同記事は「中国は2007年1月にミサイルを衛星に命中させることに成功し、宇宙の軍事利用を加速させており、米軍は警戒を強めている」とした。環球網、国際在線が伝えた。
ヘイニー司令官は今回のミサイル発射について07年の衛星破壊実験と「類似の実験であり、相違点は衛星に衝突しなかったことだけだ」と述べた。また衝突しなかった点について「彼らの意図によるものかどうかは確認できない」と指摘する一方で、実験の目的は「実戦能力を高めるためのデータ収集」にあるとした。
日本メディアの言う「中国が昨年7月に衛星破壊実験を行った」件について、日本の菅義偉官房長官は「動向を注視している。すでに外交ルートを通じて、中国側に事実関係の説明を求めている」と表明した。
中国国防部(国防省)報道事務局は25日、中国国際放送局(CRI)記者の問い合わせに「2014年7月23日に中国は国内で地上配備型ミサイル防衛技術実験を行った。この実験についての情報はすでに公表している。中国側の正常な実験に対する関係国の不適切な推測は、全く根拠がないものだ」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年3月26日