世界の運航関連情報を提供する米フライトスタッツ社のウェブサイトによると、世界の主な61空港のうち、定時運航率が最低だった7空港は軒並み、中国大陸部の空港だった。このうちワースト3は、上海虹橋空港(37.17%)、上海浦東空港(37.26%)、杭州蕭山空港(37.74%)。香港「南華早報(電子版)」が21日付で報じた。
今回の調査では、上記3空港のほか、深セン宝安空港、広州白雲空港、重慶空港、北京首都国際空港が、「定時運航率世界ワースト7空港」に入っていた。
フライトスタッツの調査対象となった世界各地の374空港の中では、大阪の伊丹空港が定時運航率94.56%で首位となった。世界の主な61空港だけを見ると、東京の羽田空港がトップの座に輝き、定時運航率は89.76%に達した。
中国民航管理幹部学院の鄒建軍氏は、「中国の空港管理は、需要に追い付いていないのが現状である上、空港ネットワークが少数の地域に偏っている」と指摘した。
同氏はまた、「路線が北京、上海、広州などの都市に集中しすぎており、このような状態は、管理側に大きな圧力をもたらしている。一つの大空港に小さな問題が生じると、他都市数多くのフライトに影響が及ぶ恐れがある」と続けた。
アジア・太平洋地域だけで見ても、中国の各空港の状況は良いとは言えない。昨年実施されたアジア・太平洋地域121空港に対する調査の結果、中国の空港のランキングは軒並み後ろの方だった。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年3月23日