航空券にもついに「定期」が登場した!重慶万州五橋空港・航空券販売処は11日、今週から4月30日まで、市街地から約300キロメートル離れた重慶市管轄の万州エリアを結ぶ便の1カ月定期券を590元(約1万1千円)で発売することを明らかにした。定期券の有効期間中、両地を無制限に往復することができる。ただし、搭乗1回ごとに、50元(約970円)の空港建設費を支払わなければならず、予約期限は24時間前まで。重慶空港が特定の路線で「定期券」を発売したのは、今回が初めて。重慶晨報が伝えた。
空港関係者によると、対象となる全フライトで、定期券で搭乗する乗客用に5つの座席を確保しているという。定期券が適用されるのは、華夏航空が運航している、週3便(月・水・金)のフライト(機材:CRJ900型機)。重慶空港を午後4時15分に出発、万州空港に午後4時55分に到着する。折り返しは、万州空港を午後11時45分に出発、翌午前0時25分に重慶空港に到着する。3月28日からは夏・秋季スケジュールが適用されるため、発着時間はやや変わるという。
華夏航空マーケティング部の担当者は、「定期券の発売はまだ試行段階で、4月30日までの期間限定となっている。反響が良ければ、長期的な商品として売り出す予定だ」と述べた。
重慶空港―万州空港の航空券価格は780元(約1万5千円)、フライト時間は40分。定期券を使えば、同航空券の価格が最大9割引になり、これに空港建設費を足すと、約130元(約2500円)になる。この価格は、大型バスを利用した場合の料金(約110元=2100円)とあまり変わらない上、所要時間を2時間あまり短縮できる。
重慶―万州便の座席利用率は今のところ7割前後。より多くの乗客を取り込む目的で、今回、定期券が発売された。だが、この定期券を利用する際には、注意する点がある。この定期券は格安航空券の部類に入り、払い戻し・予約便変更・名義変更・譲渡などはできない。また、使用は本人に限られる。
航空会社が定期券を出した過去の例としては、山東省の某航空会社が2008年、「省内通」という定期券を発売したことがある。これは、1カ月900元(1万7千円)で、省内の6路線を無制限に利用できる定期券だ。また、広西チワン族自治区の某航空会社も2013年、1カ月600元(約1万2千円)で南寧―梧州便が乗り放題の定期券を発売している。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年3月13日