最近、中国では、日本から伝わってきた、「大麦青汁」という健康飲料が流行っている。聞くところによると、ダイエットや便秘に効くという。多くの人から、「この商品は、信用できるのか?」と聞かれるが、実際のところ、この商品を買うお金があれば、野菜や果物に使ったほうがいい。医学的に見ると、この広告の表現はやや誇張されていると言える。北京晨報が伝えた。
「大麦青汁」は大麦が20~30センチになったときの若葉を搾汁し、乾燥させて粉末化したもので、広告には「人体に必要な6大基本栄養素と数十種類の微量元素を含み、デトックス効果が非常に高い。細胞に栄養を与える高アルカリ性の純天然の健康食品」と書かれてある。
6大栄養素は言うまでもなく、タンパク質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラル、植物繊維などだが、これらの栄養素を含む商品はいくらでもある。「大麦青汁」が本当にこれらの栄養素を含んでいたとしても、特別な売りにはならない。大麦若葉は野菜や果物と同様、植物繊維が豊富で、植物繊維は確かに便秘に効く。さらに、動物性脂肪やコレステロールの吸収も抑える。しかし、これらの大麦若葉の働きや効果は、目を見張るようなものではない。