郷に入っては郷に従えというが、外国から日本に入った風習や食物は日本で変化しすべて「日本風」になるようだ。ある中国からの観光客は、今年の春節(旧正月)に日本を訪れ、現地の中華街で華人が爆竹を鳴らしているのを見て、様々なことに思いを馳せたという。「爆竹」を通じて中国と日本の文化を考えるのもなかなかおもしろい視点ではなかろうか。中国青年報が伝えた。
日本にわたった初期の華人は1カ所に固まって暮らしていた。留学して日本にわたる華人が増えると、華人の居住地は日本各地に広まった。現在、日本で長期にわたって仕事・生活している中国人は70万人余りと言われる。
日本在住の華人も、中国の伝統の爆竹の風習を受け継いでいる。しかし中国のようにどこでも鳴らすのではなく、中華街だけで鳴らす。中国風のお構いなしの鳴らし方ではなく、日本風に鳴らす。ドラム缶の中に入れて鳴らすのである。周囲の人々に聞こえるようにと、二人組がドラム缶を担いで中華街中を練り歩く。
これはなかなか良いアイデアではなかろうか。第一に、ドラム缶がステレオの役割を果たし、爆竹の音がさらに派手になる。第二に、飛び散る紙くずやほこりがドラム缶内にとどまり、他人や環境に損害を与えない。
日本では何でも日本化される。例えば北京ダック。北京では一羽か少なくとも半羽で売られているが、日本では何巻セットで売られている。刺し身と一緒で、3つ5つと一皿で売られているのだ。