春節(旧正月、今年は2月19日)の連休期間中、大勢の中国人観光客が日本を訪れ、大量購入を行った。日本のテレビ番組によると、春節連休の10日間におよそ45万人の中国人観光客が日本で約60億元(1元は約19.0円)分の買い物をし、ステンレスボトルからブランドバッグまで、多くの売り場の多くの棚が品薄状態になったという。「新聞晨報」が伝えた。
▽ケース:値段に輸送費や税金を合わせ20万元を使った人も
ホワイトカラーの徐棟さんはこのほど、友人が日本から送った「争奪戦の成果」を友人に代わって空港に引き取りに行った。その時の状況を思い出すと今でも驚きを隠せないという。「本当にびっくりした。小包を受け取るだけだと思って行ってみたら、小さなコンテナだったんだ。友人からは代わりに浦東空港の近くで荷物を受け取ってほしい、荷物は新年の前後に日本で手に入れた家電製品だと言われていた」と話す。
徐さんは続ける。「友人は家を買ったので内装の必要があった。今回買ったのは主に内装用品で、コンテナに入っていた荷物は家電製品と内装のハード製品が多かった。大小のコンテナを運ぶため、貨物輸送代理業者のところに行った。貨物輸入窓口に行ってみると、輸送代理の費用や輸送費用のほか、相当な金額の関税も払う必要があった。友人の荷物は輸送費用と輸送代理費用だけで1万5千元を支払った。荷物自体の値段が10万元以上で、これに輸送費用と関税を合わせれば20万元近い金額になる。でも友人に言わせるとこれでも割に合うらしい。中間段階がないので、国内で買うよりも安いし、日本で買った方が品質保証がよりしっかりしているそうだ」。
26日に貨物代理輸送企業2社を取材したところ、どちらも日本から空輸や船便で個人の物品を輸送する業務を提供していた。業務担当者は、「弊社が実際にやっているのは、ばら積み貨物を集め、1つの貨物にして国内に輸送し、同時に通関手続きをするということだ」と話す。
上海市の劉さんも今年の春節に家族で日本へ行った。東京の秋葉原に買い物に行った劉さんが気付いたのは、大きな売り場で中国人観光客が最も熱心に買っているのは、ステンレスボトル、セラミックの包丁、トイレの便座、そして炊飯ジャーの「4種の神器」だったことだ。