ネット上では、過ぎたばかりの春節(旧正月)の予想以上の出費を嘆く声が広がっている。ちょっと油断すると数千元(1元は約19円)、1万元とふくらむ春節の出費はまるで「強盗にでも遭ったよう」という人も。専門家はこれについて、春節で大切なのは家族や友人が集まることで、金銭やメンツを気にして新年を負担に感じてしまっては元も子もないと呼びかけている。
▽年越しには少なくとも1万元
「春節が来るとお金がどんどん吸い取られてしまう」。交通費やお年玉、年賀のプレゼント、同級生の集まりなど、春節には出費の機会が集中する。とりわけ出費が多い既婚者には相当のプレッシャーがかかっている。
年を越すには最低1万元必要という人は少数ではない。9963人が参加したネット上の調査によると、年越しの費用が1万元から2万元という人は14.3%、2万元以上という人は7.3%、1千元から5千元という人は38.0%、5千元から1万元という人は26.4%だった。
▽「人情」と「メンツ」が出費要因
里帰りして年越しする費用は近年、増加し続けており、お年玉の金額もそれに伴って急騰している。人々の悩みの種である出費増加の背景には、「人情」と「メンツ」の要素がある。
「どこかの家が自分の子どもに千元のお年玉を渡したなら、その家の子どもに渡すお年玉はそれより少ないわけにはいかない」。湖南省出身の張さんは、年越しのお年玉だけで5、6千元はかかってしまうと頭を抱える。