未年春節(旧正月、今年は2月19日)が近づき、アリペイ(支付宝)、微信(Wechat)、新浪微博(ウェイボー)を舞台とした「オンラインお年玉」合戦がますます過熱化している。「お年玉争奪戦」は、すでに、中国の新たな「正月の風習」となりつつある。人民日報が伝えた。
新浪微博による2015年「お年玉で飛躍!」キャンペーンは、今月2日のスタート以来、参加ユーザー数がすでに延べ1億7千万人を上回り、約3100万人が微博で「お年玉」を見事獲得、総額は5億元(約95億円)に達した。新浪微博は、さらに、新たなイベント「逆お年玉」を打ち出した。このイベントでは、ユーザーはスターや有名人に「逆お年玉」をあげる、あるいは連名で「逆お年玉」をあげることができる。有名人効果を狙ったこのイベントは、ファンの参加をさらに促した。これまでに、微博の「逆お年玉」イベントに参加したユーザーは200万人に達した。
「春晩」(春節を祝う中国の国民的年越し番組で、日本の紅白歌合戦に相当)を見ながら微博にアクセスする-これは、多くのネットユーザーにとって、「年夜飯(大晦日に家族全員が集まってご馳走を食べること)」と同様、除夜の「定番」となった。昨年の除夜には「春晩」を話題とした微博は4541万件に上り、3447万人のユーザーが双方向交流に参加。総交流量は6895万に達した。新浪微博の担当者は、「今年は、アリペイとCCTVが春晩公式微博アカウントを共同で開設する計画だ。春晩の総放映時間を5つに分け、現金1億元(約19億円)と2億元(約38億円)分の金券、総額3億元(約57億円)を出す。1分あたり40万元(約760万円)分のお年玉が出る計算だ。今年の『現金お年玉』に刺激され、除夜にお年玉獲得を狙う微博ユーザーの数は、過去最高を更新する可能性がある」とコメントした。また、別の微博関係者は、「春節は、中国の最も重要な祝日だ。この日にお年玉をゲットすれば、祝日ムードがさらに高まるうえ、オンラインお年玉が新たな『正月の風習』となる見込みがある」と指摘した。
このほか、新浪微博は近く、「グループお年玉」を発表する予定という。ユーザーは、自分たちで「ファングループ」を立ち上げ、親しい友人にお年玉をあげることができる。15日間の試行期間中、50以上の微博グループが、この機能を試し、出されたお年玉の額は100万元(約1900万円)を上回った。ネットユーザーにとって、お年玉合戦は、より多くの実益があると同時に、新鮮な楽しみがある。企業サイドにとっても、より多くのマーケティングのチャンスがもたらされる。専門家は、「お年玉の片方には人が、もう片方にはお金がつながっており、モバイル・ネットワークとオフラインビジネスを結び付ける重要なツールである」との見方を示した。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年2月17日