中国全土が今年9月、小中高校の国語教科書の改訂を迎える。語文出版社の王旭明社長はこのほど記者に対して、同社の18種類の国語教科書をすべて審査中であることを明らかにしてくれた。莫言が2012年にノーベル賞を受賞した際の受賞演説「物語を語る人」が、中学校の国語の教材に選ばれた。これまで莫言の作品を中学・高校の教材に取り入れるか否かが、幅広く注目されてきた。「透明な人参」、「紅いコーリャン」、「耳で読書」などの作品は資料集に採用されることが多く、教材に選ばれることは少なかった。
王社長は、「教材選択には、真の国語を継承するという理念のほか、現在の流行の基準に合致する基準が必要だ」と指摘した。
語文出版社は改訂後の小学校の国語教科書で、魯迅の「凧」、「魯迅自伝」、「中国人は自信を失ったのか」、「孔乙己」、「故郷」を保留し、さらに「百草園から三味書屋」を追加した。王社長は、「近現代の作家のうち、魯迅の文章のみが高度の思想の精神を持つ。小中高校の国語教科書で、魯迅の作品を減らすのではなくさらに増やすべきだ。魯迅の文章は学生の考える力を訓練し、認識の空間を広める模範例だ」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年2月12日