中国のノーベル文学賞作家・莫言(モー・イエン)の代表作「紅いコーリャン」がドラマ化され、このほど最終回を迎えた。中国のネット上では現在、同ドラマの中で見られる田舎の雰囲気満載の服装が話題になり、大手ショッピングサイト「淘宝網」は、同じ衣装を買い求めるネットユーザーでにぎわっている。法制晩報が報じた。
田舎の服が「ファッション」の一環に
同ドラマが最終回を迎えたものの、その人気は衰えず、ネット上では女優・周迅(ジョウ・シュン)演じた19歳の少女・九児の衣装が話題をさらっている。その鳶職人が着るニッカボッカのようなズボンや赤い麻のチャイナブラウスなどは、昔の田舎のムードが漂っているものの、親しみがあり、周迅のスリムなスタイルも強調されている。
清の時代(1644-1911年)から1960年代まで、中国の北方地域の農村では、九児のような衣装がよく見られた。そのため、同年代の地域性や気候、文化などの特徴を表すには最適となる。「古臭い」と思われがちなこのような服装が、意外にもオシャレの一環として女性の間で話題になっている。
実際に「淘宝網」で、「紅いコーリャンと同じ服」や「九児の服」と打ち込み検索してみると、1871件の商品がヒット。九児が着ていた作務衣やズボン、赤い結婚式用衣装などが、200元(約3800円)から1000元(約1万9千円)ほどで販売されていた。
あるショップの李店長は、「九児が履いているズボンを見て、おもしろいと思い、メーカーに同じズボンを作ってほしいと発注した。1カ月に40本以上も売れるとは思っていなかった。今ではうちで一番人気のある商品になっている」と人気ぶりを語っている。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年11月20日
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