一方、中国にはSF映画の傑作がないことに関して、北京大学芸術学院の李道新教授は、「土壌が欠如していることに加えて、SFという観念がまだ形成されていない。ほとんどの知識人は、SF映画は、お金をかけてミステリアスなシーンを作り、興行収入を伸ばしているにすぎないと考えている。そして、深みのある思想が詰まっていたり、未来文化に対する想像を膨らませたりしている作品とは考えておらず、SF映画が思想や技術、アートなどの分野において、革命的な貢献を成し遂げていることを認めない」としながらも、「海外と協力してコミュニケーションを図るプラットホームを構築し、SF系の小説や漫画、ゲームなどが大量に製作されるようになれば、新たな科学感やSF感が生まれ、中国独自のSF映画も誕生するようになるだろう」と、 今後の発展には楽観的な見方を示している。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年11月18日