ノキアの新最高経営責任者(CEO)のラジーブ・スリ氏はこのほど、「ノキアは携帯電話市場に戻ることはない。今は携帯電話事業の劣勢を巻き返すことに重点を置いている」と述べた。海外メディアの報道として中国新聞網が伝えた。
スリCEOによると、今後ノキア自身で携帯電話端末を製造することはないが、他のメーカーにライセンスを供与する形でノキアブランドの市場巻き返しをはかることは検討する。ノキアブランドにはまだ十分力があり、多くのメーカーがノキアブランドのライセンス契約に興味を示しているという。
ノキアは地図アプリケーション「HERE」事業によって成長を実現させ、コンシューマー・エレクトロニクスの分野でヤフー、マイクロソフト、アマゾンなどと協力を進めていきたい考えだ。スリCEOは、「ノキアがライセンスを供与する事業は引き続き重要な位置づけにあるもので、特許使用料の引き上げも検討している」と話す。
ノキアが今後、アンドロイド携帯電話を製造して市場で再起をはかろうとしているとのうわさが流れているが、スリCEOの発言から考えてそのような可能性はないといえる。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年11月17日