今回のテーマは「ACG(アニメ・コミック・ゲーム)と私」、「公共マナーと中国人」の二つで、いずれの作品からも、次世代の中国を担う若者たちが前向きで柔軟性に富んだ考え方をもっているということが感じ取れた。
最優秀賞・日本大使賞に選ばれた東華大学の姚儷瑾さんの作文「ACGと日中関係」は、姚さんが14歳の頃に「ガンダムSEED」というアニメを見て戦争の意義について考えたというエピソードを軸に、今の日中関係について「関係悪化の原因は、政治の原因以外に、双方の理解不足も原因の一つだと考えます。中日戦争の暗い影の下で、日本人全員が悪いと思っている中国人は少なくないでしょう。しかし、これは事実ではありません。現在、中国人に人気がある日本のACGにはこのような誤解を解く力が秘められています。好きなACGについて話し合いながら、相手国の姿を確認し合う、これは新たな文化交流の形になるかもしれません。」とし、「『ガンダムSEED』のラストのように、永遠の平和を祈ります。」とまとめている。
この受賞作も収録されている第10回の受賞作品集『「御宅(オタク)」と呼ばれても』は、12月初めに東京で出版される予定で、授賞式及び一等賞以上受賞者のスピーチ大会は、12月12日午後、北京の日本大使館で開催される予定。
「チャイナネット」 2014年11月18日