かつて張さんは非常に優秀な学生を見つけ、学生会幹部選抜に推薦したことがある。だが最終的に落選した。補講教員によると不合格の理由は、申請表を埋めた学生の筆跡がひどく、誰も読めなかったからという。
張さんは「現在の授業はノートパソコンを持ち込む大学生が多く、教科書はただ抱えて出席する。教授が要点を講義すると、学生たちは教科書に線を引くが、授業後に字を書くことはない。レポートはすべてパソコンのピンイン(中国語ローマ字)IMEで入力されており、基本的に頭を使わないため、ペンで字を書く際に書き方を忘れやすいのだ」と感慨深げに語る。張さんは大学生たちに、ペンでよりたくさんの字を書き、ペンでいっそうメモすることを薦めている。そうすることによって、脳が鍛えられ、メンタル的に磨かれる。いざという時にも上述した「物忘れの連鎖」の苦境に陥ることはない、と張さんは願っている。(編集HT)
「人民網日本語版」2014年10月15日