2014年7月15日  
 

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2次元コードを衣服に縫い付けた老人 

「迷子になり自宅に戻れなくなる」事態を防止

人民網日本語版 2014年07月15日13:41
7月9日、長沙市侯家塘街道電院コミュニティにて、2次元コード付き迷子札を受け取る高齢者

82歳の余則林さん(仮名)は、高血圧や老年性認知症を患っている。余さんは昨年8月、外出したまま行方が分からなくなり、家族、コミュニティ、人民警察が懸命に探し回った末、7日後にようやく見つかった。幸いにも、小さな路地にいた余さんを人民警察官が見つけたのだ。潇湘晨報が伝えた。

7月9日から、湖南省長沙市侯家塘街道電院社区(コミュニティ)は、余さんを含む47人の高齢者を対象に、「守望回家」と名付けられた2次元コード付き迷子札を配布し始めた。衣服の目立つところに縫い付けておくと、緊急事態が発生した場合、心ある人が迷子札のバーコードを携帯で読み取って本人の後見人に関する情報を入手し、老人が無事帰宅するのを助けることができる。

記者が実際に迷子札のバーコードを携帯でスキャンしてみた。すると、本人の自宅住所、自宅電話番号、本人の近親者がいるコミュニティの電話番号、本人の個人情報などが全て表示された。

同コミュニティの王芬書記は、2次元コード付き迷子札が誕生した経緯について、次の通り話した。

管轄地域内には、退職した高齢者が数多く住んでいる。その中には、老人性認知症などの疾病を患っている人も多く、自宅を出たまま行方が分からなくなる、というケースがたびたび起こり、その都度、コミュニティも家族に協力して行方不明者を捜索する。また、万一高齢者が外出先で突然発病した場合、家族に連絡を取ることが難しいのが現状だった。

多くの人から様々な意見を聞くうちに、コミュニティは、今普及が進んでいる2次元コードを活用することを思い立った。2次元コードは、若者たちにとって、もはやなくてはならない存在となっているため、誰もが積極的に関わってくれることが期待できた。

単なる迷子札に比べ、2次元コードの迷子札は、より洗練されていて美しく、洋服に縫い付けるという新しいアイディアも取り入れられている。オーダーメイドの2次元コードは、服に縫い付けるため、繰り返しの洗濯に対して耐久性が高い。1人につき16枚配布しているが、足りない場合は追加で配布することができる。(編集KM)

「人民網日本語版」2014年7月15日

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