「より多くの日本人が日本の対中侵略の歴史を徹底的に認識し、反省するようにすることが最大の目的だ」。主催側の責任者の1人、大野章氏は人民日報記者にこう語った。大野氏は以前ドイツの歴史認識問題について視察に行き、ドイツが日本と全く異なり、ナチスドイツによるポーランド侵略の歴史遺跡を見学するために学生がわざわざ同国へ行くことを知った。このため大野氏は、日本の学生も南京大虐殺記念館を見学に行き、当時日本が中国で犯した途方もない大罪について知ることを望んでいる。また、日本が戦後中国侵略の歴史的事実を完全に認めることがなかったからこそ、今日安倍政権が勝手なことをし、右翼勢力が日増しに猛威を振るう事態が招かれたとの認識を示した。
元高校教師の堀富夫氏は2008年に南京を訪れた。堀氏は人民日報記者に「日本は歴史教育が実に不十分で、日本が中国を侵略した歴史について子どもたちが学校教育であの歴史を知ることは全くできない。日本は中国侵略の史実を完全に認め、反省をして初めて、近隣諸国との関係を改善できる」と指摘した。
記者に映画の感想を求められた櫻井氏は「日本は全くひどい」と3回繰り返した。「南京大虐殺など、日本軍が中国でこの世のものとは思われないほど残虐な悪事を多く働いたことは以前から知っていたが、それでも今日ドキュメンタリーを見て大変ショックを受け、当時の歴史について新たな認識を得た。これらはみな生々しい歴史的事実なのに、日本政府はしらを切ろうとしている。本当に安倍首相は辞任し、歴史の補習授業をしっかりと受けるべきだ」。
菅野代照氏(87)は人民日報記者に感想を語る際、数回涙にむせんだ。「日本軍の中国での残虐行為に激しい怒りを覚える。ドキュメンタリーを見て、講演を聴いている間、とても胸が痛んだ。日本は侵略戦争についての反省が非常に曖昧で、特に安倍首相は侵略の歴史をみじんも反省していない。普通の日本人として、私は日本を大変愛しているが、現在の安倍政権は日本の未来を考えず、日本が戦後民主国家として固めてきた土台を覆した」。
松岡氏が講演で言及した日本兵による中国人女性への強姦について、菅野氏は「私の内心の怒りは言葉では表しがたい。日本軍が中国でどんな悪いことをしたのかは、誰もが知っている。それでもなぜ日本政府は慰安婦の強制連行を否認しようとするのか?」と語った。
猪島克也氏も人民日報記者に「このようなドキュメンタリーを見ることは、資料を読むよりもインパクトがあり、当時の歴史について深く知ることができ、大変有意義だ。過去の侵略の歴史を徹底的に清算し、反省し、被害国民衆に心からお詫びしてのみ、近隣国と友好関係を築くことができる」と語った。
松岡氏は人民日報記者に「機会さえあれば、今後もドキュメンタリーの上映を継続し、さらに多くの日本人が侵略の歴史を反省するようにする」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年7月14日