2011年、中国の国家体育総局に社会スポーツとして承認された中国ロボット競技は、エレクトロニック・スポーツ(eスポーツ)同様、当初はほとんど人に知られていなかったが、今では大変な人気を博すようになった。中国ロボット競技工作委員会・江蘇委員会によると、中国人民対外友好協会、中国ロボット競技工作委員会主催の科学技術訪問団交流イベント「小科学家走向世界(世界へ羽ばたく小さな科学者)——日本站」が正式に始動したという。同訪問団は、中国初のロボットテクノロジーをテーマとする民間外交の中国代表団となる。対象年齢は、10歳から14歳まで。応募締め切りは今月12日で、8月9日に日本に向けて出発する。中国江蘇網が伝えた。
■小さな科学者たちの育成プロジェクト
ロボット時代の到来にともない、ロボット応用と人間の生産・生活との間には非常に密接な関係が生まれている。中でも、日本はテクノロジー先進国の1つであり、ロボット大国でもある。
日本に数年間留学した経験を持つ中国ロボット競技工作委員会の陳浩副秘書長は、「ロボットに興味を持つ学生はぜひ日本に行くべきだ。今回の訪問団は大変良い機会となる」として、「今回の訪問団と一般的な旅行ツアーとは大変大きな違いがある。その違いとは、1つ目に国の代表者として訪問することであり、2つ目は内容が非常に専門的であることだ。今回の日本行きによって、中国の少年たちは、日本のロボット設計や制作、応用技術、ロボット競技の発展・現状などを全面的に深く理解することができる。また、ロボットへの認識や興味を深め、よりよい状態でロボット競技に携わり、中国のロボット工学の発展に尽力していける」とアピールした。
訪問団は今回東京の有名な科学技術館だけでなく、日本のロボット工学専門学校も見学するという。これについて陳氏は、「現時点では、まだ具合的にどの学校になるかは決まっていないが、恐らくロボット関連の専門分野を持つ高等専門学校になるだろう。日本の高等専門学校は留学生を受け入れており、ロボットに興味を持つ中国の学生はそこで専門的な教育を受けることができる」と説明する。