三菱汽車銷售(中国)有限公司はこのほど、中国国家質量監督検験検疫総局にリコール申請を提出した。同社は2014年6月20日より、2012年版輸入アウトランダーEX(3.0L 6A/T)の一部(計60台)のリコールを実施する。北京商報が伝えた。
リコール対象車は、2011年11月9日から2013年4月10日に生産された製品。同社の統計データによると、中国大陸部には59台流通している。リコール原因は、動力分配装置の右前ドライブシャフトのオイルシール取り付け穴の加工問題だ。自動変速機油(ATF)の油圧の影響によりオイルシールがはがれ、ATFの動力分配装置内での流動を引き起こし、動力分配装置の油が通気口から漏れ出しATFと混合し、変速の異常が発生し警告が出される。この状況下で運転を続ければ、停止する恐れがある。
また、2012年8月3日から2013年4月10日に生産された製品も、リコール対象車となった。同社の統計データによると、中国大陸部には1台流通している。リコール原因は、トルクコンバータの取り付け穴とパワステ圧力配管の隙間の不足(設計問題)だ。運転中の振動による影響を受け、パワステ圧力配管のめっきが脱落・腐食し、深刻な場合は穴が開き油が漏れ、ハンドルが重くなることもある。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年6月25日