卒業シーズンを迎え、学生たちは母校で青春の思い出作りに勤しんでいる。四川大学錦江学院では文学・メディア学院の学生たちが荷物をまとめ、教師の手書きの教案も荷造りしていた。厳廷徳教授が楷書で一文字一文字書いた数百万字に上る教案だ。華西都市報が伝えた。
厳廷徳教授は20年以上前、手書きで古代中国語辞典を作り、その後講義の傍ら「古代中国語通論」、「大学中国語」などの教案を書いた。1997年から2010年ごろまでにそれぞれ37万5千文字あるこの2点の教案は四川大学の教材として使用された。
教材には「古代文学」、「訓詁学」、「国学」といった厳廷徳教授の教育の生涯が反映されており、教授はずっと教案を手書きする習慣を保っている。「これは先生が私たちにくれた最も貴重な財産だと思う。これからこの教案を見るたびに、学問や仕事には真剣に取り組み、人間として謙虚でなければならないと思い出すことができる」と学生の劉志新さんは語る。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年6月24日