中国大陸部の各地域が直面しているイメージ危機を表した「リスク地図」が16日、新華社通信のサイト穿越中国網で公開された。新華網が報じた。
同地図は、中国社会科学院の「イメージ危機応対研究報告書2013-14」の研究成果の1つで、2013年に報道された2074の典型的な事例の統計を基に作成された。各省が直面しているイメージ危機を、▽公共の安全「危」▽社会の秩序「乱」▽生態環境「汚」▽公共サービス「難」▽政府役人のイメージ「悪」---の5大分野に総括。24のリスクを55項目に分けて記している。
報告書は、各地域ごとに全体的なイメージ危機のレベルをまとめ、5月末に順位を発表。最も危機的な地域トップ10は、上から順に広東省、北京、河南省、陝西省、江蘇省、浙江省、湖南省、山東省、海南省、安徽省だった。
穿越中国網はまた、「公共の安全・危」や「社会の秩序・乱」など、上述の5大分野のそれぞれに関し、各地域の順位付けをしている。
同報告の編集責任者である、中国人民大学危機管理研究センターの唐釣センター長は、穿越中国網の取材に応じ、政府役人のイメージを改善する方法や各地がイメージ危機にどのように対処し、社会の問題解決能力を向上させるべきかなどをめぐる自身の見方を語った。
唐センター長は、「『リスク地図』は転換期にある中国の社会において突出している要素を明確に指摘している。その目的は、社会問題の解決が必要であることを、各地の人々に気付いてもらうこと。リスク管理による予防や問題改善、科学的処置を通して、恒久的な安全と国民が満足できる社会ガバナンスができる」と指摘した。 (編集KN)
「人民網日本語版」2014年6月17日