中国南車資陽有限公司が28日に発表した情報によると、鉄道車両メーカーの中国南車は同社で、2500kWハイブリッド(HV)機関車プロジェクトの始動式を開いた。これは中国が世界に先駆けて、独自の知的財産権を持つ世界最高出力の燃料・電気ハイブリッド機関車を開発することを意味する。同機関車は高出力動力電池、6L280型ジェット電流ディーゼル機関を搭載し、交流駆動技術を採用することで、燃料の使用量を50%以上削減する。科技日報が伝えた。
同プロジェクトは中国鉄路総公司と中国南車が締結した科学技術研究開発計画で、中国南車資陽有限公司が開発と試作機の製造を担当する。プロジェクトの開発成功後、ディーゼル発電機、バッテリーユニットが単独もしくは同時に、けん引モーターに動力を提供する。初歩的な試算によると、駅などの入換作業の際に使用される燃料は、同じ出力の機関車と比べて50%以上減少し、二酸化硫黄、一酸化炭素、窒素酸化物などの有害物質の排出を通年で500トン以上削減できる。
HV機関車は石炭や石油など、二酸化炭素を多く排出するエネルギーの使用を減らし、温室効果ガスの排出削減などで強みを持つことから、世界が公認する新たな内燃機関車の開発方向とされている。現在世界で稼働しているHV機関車の最高出力は、1200kWとなっている。2500kWのHV機関車の開発を担当する中国南車資陽有限公司は、中国最大の内燃機関車の開発・輸出拠点であり、開発している内燃機関車の車種が最多の企業でもある。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年4月29日