世界スパコンランキング 天河2号が首位をキープ
18日に発表された最新のスパコン処理能力ランキング「TOP500」において、中国国防科学技術大学が開発した「天河2号」が、2位の米「タイタン」に2倍弱の差をつけて、再び首位に輝いた。米国の専門家は、天河2号は今後1年間、世界最速のスパコンであり続けるだろうと予想した。新華社が伝えた。
同ランキングは半年ごとに発表される。今年6月のランキングで、天河2号は33862.7TFlop/sの演算能力で世界一に輝いた。世界の専門家は、同スパコンの卓越した演算速度のほかに、システム全体が中国製であったことに驚かされた。
中国のスパコン発展の主な課題について、同ランキングの主な編集者の一人、米テネシー大学コンピュータ学教授のジャック・ドンガラ氏は、「中国が現在取り組むべきことは、独自のチップ技術の開発だ。これが実現されれば、コンピュータ全体が中国製の部品によって製造できる」と指摘した。
ランキング全体を見ると、トップ500入りを果たした米国のスパコンは、前回の253台から265台に増加し、強さを見せつけた。中国大陸部は65台から63台に減少したが、2位をキープした。3位の日本は28台、4位の英国は23台、5位のフランスは22台、6位のドイツは20台となった。
スパコンは国家の科学研究の重要な基礎的ツールであり、地質・気象・石油開発などの研究において重要な役割を発揮する。スパコンはまた、自動車・航空・化学工業・製薬などの業界の、重要な科学研究のツールでもある。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年11月19日