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中国のぜいたく品消費は高級ブランドに限らない

 少し前まで、ぜいたく品メーカーの多くが中国での販売を希望し、ブランド力を確保すれば人気が出ると考えていた。中国の消費者は確かに品質を重視する。だが同じように、あるいはそれ以上に商品から伝わるメッセージを重視する。ブランド重視はすでに過去のものだ。中国の経済と同じように、中国のぜいたく品産業も成熟を遂げている。「環球時報」が伝えた。

 今注目を集めるのは風格であり、風格がどれくらい重要かは想像をはるかに超えている。クレディ・スイスのぜいたく品アナリストのホジェリオ・藤森氏の説明によると、現在、中国のバイヤーは世界のぜいたく品販売総量の約4分の1を担い、ぜいたく品市場では他のどの国よりも高いシェアを誇る。高級ブランドの成否は今では移り気な中国人消費者を満足させるかどうかにかかっており、ニューヨークやミラノのファッションウィークにかけていたように中国人消費者に命運を託している。

 米アップル社の「土豪金」と呼ばれる多機能携帯電話(スマートフォン)「iPhone5s」(アイフォーン5s)の金色モデルを例に考えてみる。中国の文化では、金色は豊かさや上昇の象徴だ。確かに中国はまもなくインドを抜いて、世界一の金輸入国になる見込みだ。

 アップルの直営店が北京や上海の街角に相次いで姿を現すと、姿を消したのは誰だろうか。それは目を惹くマークやロゴがついたブランドバッグを抱えた人々だ。クレディ・スイスの最近の中国のぜいたく品をめぐる調査によると、ルイ・ヴィトンなどのブランドは、シャネルやティファニーといったあまり好調でない後発組よりもさらに業績が落ち込み始めている。

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