下半期も対外貿易を楽観することはできない
商務部(商務省)の沈丹陽報道官は17日の定例記者会見で、今年上半期の消費や対外貿易などの経済活動について報告した。「人民日報」が伝えた。
沈報道官は次のように述べた。
税関がまとめた速報値の統計によると、今年1-6月の輸出入額は12兆5100億元で、物価上昇要因を考慮した実質増加率は8.6%だった。
世界の主要経済体の上半期貿易データと横の比較をすると、中国の上半期対外貿易の伸びは達成が容易なものではなかったことがわかる。
対外貿易が規模の拡大を目指すモデルから質や利益の向上を目指すモデルへと転換し、コストや価格の優位性を重視するモデルから総合的な競争上の優位点を重視するモデルへと転換するのを推進する上でも、中国は進展を遂げた。上半期には国内の地域配分が一層改善され、中部・西部地域が全国の輸出総額に占める割合が0.3%上昇して14.6%に達した。経営主体の改善が進み、民間企業の輸出が占める割合が4.1%上昇して41.7%になった。
下半期の対外貿易情勢は引き続き楽観できないものとなる。商務部が全国の重点対外貿易企業1900社を対象に行った調査によると、企業への輸出注文は冷え込み、利益は一層薄くなり、輸出注文が前期に比べ増加した企業の割合が4カ月連続で減少し、輸出利益率が前期比減少した企業が増えて4カ月ぶりに記録を更新したという。こうしたデータから、対外貿易情勢が複雑で険しいものであることがわかる。
商務部は現在、国務院の関連部門とともに支援措置の研究を進めており、まもなく何らかの措置が打ち出される見込みだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年7月18日