大陸部最大の対外貿易サービス窓口が香港進出
大陸部最大の中小企業対外貿易サービス企業である深セン市一達通企業服務有限公司は15日、2013年深セン・香港電子商取引発展フォーラムの席で、香港市場に進出し、海外輸出入企業向けに「一達通贏通カード」をうち出すことを明らかにした。このカードを利用すれば、企業はマウスをクリックするだけで、同公司に委託して金融、物流、通関、税務、法務、税還付、外国為替など対外貿易取引に必要なあらゆる関連の手続きを終えることが可能になるという。新華社が伝えた。
同公司の肖鋒副総経理(副社長)によると、これまでは対外貿易企業が直接、銀行、物流、法務などの対外貿易に関するサービスを取り扱う機関を探して手続きを行ってきたが、今では一達通のような仲介機関を通じて行うことが可能になった。こうして対外貿易企業はより低価格でより便利なサービスを享受できるようになったという。
また肖副総経理によると、これまで貿易で融資を受ける場合、直接銀行に行けばすべての審査承認手続きを終えるまでに10日から15日がかかっていた。一達通を通せば、午前10時半に申請書類を銀行に送ると、午後4時半にはすべての手続きが終わり、企業はその日のうちに資金を手に入れることができるという。
肖副総経理の説明によると、現在、世界の対外貿易状況は思わしくなく、大陸部では対外貿易額が伸びているが、輸出入企業は軒並みコスト引き下げの巨大な圧力に直面している。輸出入の煩瑣な手続きを一達通のようなサービス企業に外注(アウトソーシング)すれば、輸出入企業は中間段階での経営圧力とコストを大幅に引き下げることができ、取引のスピードアップが可能になるという。
一達通は2001年に設立された、大陸部初の中小企業向け対外貿易サプライチェーンサービスプラットフォームだ。2010年11月には阿里巴巴集団に加入し、同集団が株式を保有する子会社となった。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年4月16日