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中国の対外貿易 国際市場シェアが引き続き拡大

 商務部(商務省)の沈丹陽報道官は20日に行われた記者会見で、中国の対外貿易が世界市場に占めるシェアは今後も伸び続けるとの見方を示した。「人民日報」が伝えた。

 沈報道官によると、対外貿易の成長モデルの転換加速や構造調整でも目立った成果が上がっている。中でも電気機械製品の今年の輸出の伸びは、対外貿易全体の伸びの平均を常に上回っていた。ハイテク製品の輸出入ペースも回復しており、1-10月には対外貿易全体に占める割合が前年同期を0.3%上回ったという。

 ▽対外貿易の伸びはスローペースに

 税関がまとめた統計によると、今年1-10月の輸出入額は3兆1615億7千万ドルで、同6.3%増加した。輸出は1兆6709億ドルで同7.8%増加し、輸入は1兆4906億7千万ドルで同4.6%増加した。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は1802億ドルの黒字で、黒字額は同45.6%増加した。

 沈報道官によると、今年に入ってから、国際経済情勢が厳しさを増し、複雑化しており、不確定要因は多く、最も深刻な事態としては海外需用の不振が挙げられる。今年1-10月には、中国にとって最大の貿易相手先4カ国・地域のうち、米国との二国間貿易額は9.1%増加し、東南アジア諸国連合(ASEAN)との貿易額は同9.4%増加したが、欧州との貿易額は同3.0%減少し、日本との二国間貿易額は同2.1%減少した。日本と欧州連合(EU)向けの輸出が大幅に落ち込んだことにより、対外貿易全体の伸びもペースが遅くなっている。

 沈報道官は、「(中国の)世界の主要経済体との貿易の伸びを世界の貿易の伸びと比較すると、中国の伸びは引き続き特筆すべきものといえる」とした上で、世界貿易機関WTO)がまとめた最新の予測を踏まえて、今年の世界貿易の増加率はおおよそ2.5%にとどまるが、中国は1-10月に対外貿易の増加率が6.3%に達し、輸出の増加率も7.8%に達しており、成長モデルの転換加速や構造調整でも目立った成果がみられたと述べた。

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