調理師が語る公務接待の大きな浪費
中央テレビで23日に放映した「宴会の残り物」に関する調査によると、公金による飲食費の浪費が巨額に達していることが明らかになった。あるレストランでは、毎日の残飯の量が1トンに達するという。
公金による宴会や接待などの消費の浪費について北京のある有名レストランチェーンに取材したところ、食品の無駄が極めて深刻で、また浪費の中心は公務接待であることがわかった。
北京朝陽公園付近の同レストランを22日昼に訪れると、店内はほぼ満席だった。従業員によると、店内で食事を取っているのは家族や友人どうし、会社の同僚などが中心で、公務やビジネス接待は主にホテルの個室が使われているという。
ある貸切の個室の場合、標準メニューでは15人で4000元、1人あたり約270元だという。あるケースでは標準メニューにさらにいくつかの料理を追加した客のグループが帰った後、基本的に手を着けられていない料理が4-5皿残されていた。そのうちの一つの料理「全家福」の価格は688元で、アワビやイカ、エビなどの食材が使われていたが、半分も食べられていなかった。
ビジネスの接待と見られる別の個室ではさらに無駄が目立ち、3-4皿の料理が半分以上残されていたが、従業員はそれらを残飯として廃棄するしかなかった。同店の責任者によると、部屋を貸しきるのは公務やビジネスの接待が中心で、料理の無駄も貸切の部屋が中心だという。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年1月24日