シンガポール金融管理局の梁新松助理局長(局長補佐)が13日に行われたオフショア人民元市場シンポジウムで述べたところによると、昨年12月末現在、シンガポールの人民元建て預金は2千億元(約3兆3156億円)に達し、同年3月末比70%増加したという。新華社が伝えた。
梁助理局長によると、昨年同期に比べて、人民建ての貸出が約25%増加ておりし、総額は3千億元(約4兆9734億円)を超えた。このうち大部分が貿易融資によるものだ。国際銀行間通信協会(SWIFT)がまとめたデータによると、シンガポールの人民元建て貿易融資は大陸部と香港を除く人民元建て貿易融資全体の60%を占めるという。
昨年2月、中国人民銀行(中央銀行)から権限を委譲された中国工商銀行シンガポール支店が人民元業務の決済行となって、中国国外で指定を受けた初の人民元決済行になり、同年5月に決済業務をスタートした。
梁助理局長によると、アジアでは人民元がますます重要な役割を担うようになっており、今後5-10年の間にアジアの金融局面が変化することが予想されるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年3月14日