中国銀行は3月11日に北京で、オフショア人民元指数(BOC Off-shore RMB Index、略称はORI)を世界初公開した。中国銀行は昨年発表したクロスボーダー人民元指数(CRI)に続き、研究能力と専門能力というメリットを活かし、人民元の国際化水準を総合的に反映する新しい指数を公開した。
ORIは主に人民元のオフショア金融市場における資金残高の規模、資金運用状況、金融ツールの使用などの発展水準をフォローする。また人民元の価値保存通貨、融資通貨、投資通貨、準備通貨、取引通貨としての使用価値という、国際通貨の職能に関する5つの指標を設定し、これを加重平均して人民元の国際金融市場における総合的な発展水準を反映する。
ORIは2011年末の時点では0.32%のみだったが、2013年末には2.84倍の0.91%に達した。オフショア市場の人民元資金残高は一定規模に達しているが、これはオフショア人民元市場の発展を促す重要な要素だ。香港は最も重要なオフショア人民元センターで、東南アジアや欧州のオフショア人民元市場も活況を呈している。アフリカ、中東、アメリカ大陸での人民元残高と使用はまだ小規模だが、高い潜在力を秘めている。
中国銀行の陳四清総裁は、「ORIは中国銀行が2013年に発表したCRIとの間に相互補完性を持つ。二つの指数は、人民元国際化の発展状況をフォローする整った体制を構築する」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年3月12日