中国企業の対韓投資が急増 済州島に新たな発展
韓国紙「朝鮮日報」が今月11日に伝えたところによると、韓国・済州島の不動産に対する中国人の投資はこの6年間で111倍増加した。特に2010年2月、済州島で一定額以上の投資を行った人に移民を認める制度がうち出された後、中国企業による投資が急増して済州島は新たな発展のチャンスを迎えることになった。「環球時報」が伝えた。
済州島の不動産を所有する外国人の中で、所有面積が最も多いのは米国人の368万1460平方メートルだ。中国人は2位で245万5422平方メートルだが、今年第2四半期(4-6月)には489件の土地を購入し、購入面積は24万202平方メートルに達した。米国は33件、4万7808平方メートル。総面積で米国を抜くのは時間の問題とみられる。済州島の企業誘致・外資導入部門の代表によると、済州島には美しい自然環境、ノービザ制度、中国との地理的な近さ、不動産投資による移民制度の実施といった利点があり、中国資本が大量に流れ込んでいるという。
済州島に進出する企業が増加するのに伴い、済州島の人口も増加を続ける。これまでにダウム・コミュニケーションズやNXCをはじめとする韓国企業20社、研修部門やコールセンター16カ所、その他機関18カ所の合わせて54の企業・機関が済州島に移転した。これらの企業・機関の投資額は4457億韓国ウォン(約25億4700万元)に達し、年間売上高は2兆韓国ウォンを超える。企業の移転で生まれた雇用先は1947カ所に上る。今年7月には、済州島の人口が初めて60万人を突破し、企業の移転が人口増加で大きな役割を果たした。
中国人による投資と人口の増加が、済州島の土地取引市場に火をつけた。昨年の取引件数は4万1997件で6960万平方メートルに達し、件数は前年比14.7%、面積は同30.5%、それぞれ増加した。済州島にある自動車31万6400台のうち、過去1年半の増加分は5万9287台で、03-11年の9年間の合計(5万7178台)を上回る。輸入車の専売店も相次いでオープンした。
済州島での暮らしが8年目になった成さんは、「済州島に来たばかりのころには、有名な外食企業やコーヒーチェーンはなかった。こうした企業や店舗が次々に進出するにつれて、済州島での暮らしは満ち足りたものになった」と話す。
投資を行った人に移民を認める制度とは、価格50万ドル以上のレジャー・保養施設を購入した外国人とその家族に永住権を与えるという制度で、居住資格を取得してから5年以上韓国に滞在することが条件となる。韓国はこうした制度を済州島で初めて実施した。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年10月15日