販売モデルの変化が進む中国ぜいたく品市場
香港紙「南華早報」(サウス・チャイナ・モーニング・ポスト)が7日に発表した論考によると、ぜいたく品ブランドが販売権を大陸部業者から回収し、販売ルートに対するコントロールを強化する動きが広まっている。こうして、世界最大のぜいたく品市場である中国の消費者の高まり続ける要求によく応えているという。「環球時報」が伝えた。
最も新しいケースとしては、英国ファッションブランドのジミー・チュウが提携販売業者Kutuを買収して、大陸部業務を傘下におさめたことがある。モンブラン、バーバリー、クロエなどのブランドも大陸部の提携販売業者や代理販売業者と袂を分かち、店舗の直接経営に乗り出した。ジミー・チュウのピエール・ドゥニ最高経営責任者(CEO)によると、中国のぜいたくなファッション製品の消費者は他国よりも若く、より多くの情報に接し、世界との接触もより多く、非常にスマートだ。大陸部市場のコントロール権を取り戻したことにより、ブランドと業務の発展をさらに推し進め、消費者にもっと近づくことができるようになるという。
ぜいたく品ブランドにとって、大陸部市場が今ほど重要だった時はない。米コンサルティング会社のベイン・アンド・カンパニーの研究によると、中国は昨年、米国を抜いて世界最大の高級ハンドバッグ、高級アパレル製品、高級ジュエリーの消費群となった。世界のぜいたく品消費全体に占める割合は27%で、1995年のわずか1%から大幅に増加した。大陸部消費者の嗜好や期待も上昇している。こうした人々は海外旅行に出かける機会が多く、消費、価格、サービスを比較できる立場にある。ある業界関係者によると、ハイエンド消費者市場の争奪戦がますます劇化している。有名ブランドが独自に店舗を経営するのが流れになっており、各ブランドは直接経営によってビジネスをより順調なものにし、より多くの利益を上げたいと考えている。