中国ネット通販市場、来年は1.4兆元規模に
中国インターネット研究センター・DCCIが26日に発表した「Forecast2013:中国EC白書」によると、中国EC産業は来年に発展のピークを迎え、オンラインショッピング市場規模が1兆4000億元(約18兆4800億円)を上回り、社会消費財小売総額に占める比率も5%を上回る見通しとなった。北京商報が伝えた。
DCCIの創設者の胡延平氏は「今年のオンラインショッピング市場規模は1兆元(約13兆2千億円)を上回る。現在のEC産業の発展ペースおよび調査研究によると、来年の同市場規模が1兆4000億元を上回り、社会消費財小売総額に占める比率が5%を上回る可能性が高い」と語った。EC産業の拡大、消費者の成熟に伴い、競争手段の一つである価格戦争の地位・効果が来年低下する。第3者機関のデータによると、昨年の中国オンラインショッピング市場規模は、前年比72.9%増の8090億元(約10兆6800億円)に達し、社会消費財小売総額の4.4%を占めた。
同白書はまた、「天猫商城(旧淘宝商城)は来年、中国小売業界のトップ企業となり、京東商城の売上高も1100億元(約1兆4500億円)を上回り、中国小売業界2位となる」と分析した。つまり、中国小売業界の1位・2位が、上述したEC企業により占められることを意味する。胡氏は「天猫は伝統的な意義におけるチェーン店ではないが、百貨・小売データの統計を行えば、今日の中国小売業界のトップ企業はすでに伝統的な企業ではなくなった。天猫のほかに、京東もカルフール中国を上回るだろう」と語った。