中国ネット通販市場、来年は1.4兆元規模に (2)
同白書は来年の市場予想の中で、淘宝網と天猫商城を合わせた売上高が百度を上回る450億元(約5900億円)に達し、2015年にはテンセントを抜き、最大規模のIT企業になるとした。独自マーケティング型のB2C大手の京東商城の売上高は来年1100億元に達し、四半期ベースで黒字を実現した場合には、上場が可能となる。これはEC産業がピーク期に達したことを示す節目となる。来年のEC業界では、淘宝・京東・テンセントによる三つ巴の争いが繰り広げられる。
淘宝の親会社アリババ・グループの馬雲CEOが11月11日(独身の日)に伝統的な小売業に対して攻勢をかけると、ECサイトによる実店舗に対する打撃が、業界内で最もホットな話題の一つとなった。業界関係者は「ECサイトが伝統的な小売業にもたらす影響は、両面的なものだ。一方では伝統的な小売業の市場シェアを食い込み、もう一方では実力を持たない企業の淘汰を促している」と分析した。
生活情報ポータルサイト「愛幇網」の馬海平COOは「ECサイトと実店舗の融合は、O2O(Online to Offline)業界の発展チャンスとなる。来年はO2Oの高度発展の初年度となり、各社は約3年間の準備期間を経て、より実務的な取り組みを強化する。テンセントや新浪など大手の参入により、O2O業界は来年、多元化のすう勢を見せる」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年11月28日