中国鉄路総公司はどんなスタートを切るだろうか (2)
■債権・債務をすべて継承
これまでのデータによると、旧鉄道部は2兆6千億元に上る巨額の債務をかかえており、負債比率は60%を超えている。新しく誕生した中国鉄路総公司がこの債務をどのように引き継ぎ、どのように消化するかに注目が集まっている。
「回答」によると、同公司は旧鉄道部の名義で調印されたすべての債権・債務を引き継ぐことになる。旧鉄道部と国の鉄道システムが有していたすべての無形資産、知的財産権、ブランド、商標などの権利を引き継ぎ、統一的に管理・使用する。すでにうち出された国の支援政策には変更がないという。
中国人民銀行(中央銀行)の劉士余副行長(副総裁)によると、鉄道部の行政部門と企業部門が分離し、これまでに商業銀行が鉄道部に貸し出した資金、鉄道部が発行した債券、鉄道部の傘下企業が商業銀行から借り入れた資金はすべて、新たに設立された中国鉄路総公司が継承することになるという。
また劉副行長によると、国が鉄道部の借入金や債権などについてうち出した各種の支援政策に変更はなく、商業銀行から同公司への貸出や各種の機関投資家が保有する同公司の債権については、鉄道部の改革によって信用状況が変化することはないという。
■公益性は保ちつつ、価格は市場に基づいて変動
鉄道の制度改革が行われると、乗車券の価格はすぐ上昇することになるのだろうか。これまでの学割や公共輸送はなくなってしまうのだろうか。