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学生が「出前の神器」発明 20秒で弁当を1階から6階へ運搬

 2014年04月25日14:45
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 旧式の紡績機のような装置が、現金が入った袋を建物の階下に運ぶ。それを受け取ったデリバリースタッフは、注文の弁当とおつりが入った袋を装置に取り付ける。装置は再び階上に上って行き、弁当がお客の手元に届く――。中国傳媒大学南広学院の学生寮に住む男子学生11人は、もはや弁当を買うために6階から1階まで駆け降りる必要がなくなった。寮生の周さんが、寮友たちのために「出前の神器」を発明したのだ。車輪を回転させるだけで、1階の弁当を寮の6階の部屋まで、たったの20秒で運ぶことできる。あるネットユーザーは、「君たちがこんなに怠け者であるという事実を、家族は露ほども知らないだろう」とコメントした。現代快報が報じた。

○発明した学生:「寮の階段を駆け上がるのが大変だったのがきっかけ」

 この「神器」を発明した、同校南広学院芸術デザイン科3年の周さんは、次の通り話した。

 この装置を思いついたのは、友達がお弁当を出前する時の不便を解決したいと思ったのがきっかけだ。寮の部屋が6階にあるため、弁当を注文後、1階まで下りて行って弁当を受け取り、また6階まで駆け上がらなければならない。そこで、階下まで往復せずに弁当を買える方法はないものかと考えた――。

 周さんが1階と6階を往復して現金と品物を運搬する機械を作ってみようと思ったのは、1カ月前のこと。壁の隅に積まれていた木板を見つけた周さんは、長さや角度を入念に設計し、借りてきた電気ドリルで木板に穴を開けた。また、寮に捨てられていたモップ3本から、支柱だけ取り外し、廃棄物の中からネジをいくつか拾ってきて、滑車をオンラインで購入した。そして、旧式の紡績機の構造を真似して、組み立てた。「ちゃんと使えるように調整するまで半日かかった」。

 この寮に住む周さんを含む11人の男子学生は、完成した「神器」を共用している。周さんと同室の鮑さんは、「『神器』ができてから、すごく便利になった。6階と1階を往復して弁当を買う必要がなくなり、時間が大いに節約できる」と大喜びだ。

○弁当屋のスタッフ:「楽をしたい一心が生んだ素晴らしい発明」

 弁当を販売している李さんは、装置を使ってお金と弁当をやり取りしている様子について、「学生たちは本当にものぐさだ。だが、そのものぐさで楽をしたいという気持ちから装置を発明したことには、あっぱれというほかない」と感想を述べた。また、大学構内でハンバーガーを販売している朱さんも、「彼らは決して怠けものではなく、キャンパスの改革者だ」と褒め称えた。

 「出前の神器」が完成した日、周さんは嬉しさのあまり、買ったばかりの携帯で、「中国傳媒大学南広学院の出前の神器」と題する写真を微博(ウェイボー)に投稿。あるネットユーザーがこれを転送し、「出前の神器の正体見たり!君たちがこれほど怠け者であるという事実を、家族は露ほども知らないだろう」とコメントした。

 しかし、周さんは、「怠け者」という言葉に大きな不満を抱いている。「食器洗い機や洗濯機が発明された動機も同じようなものだ。お皿洗いや洗濯のための時間や手間を省きたい一心から、このような機械が誕生した。そのおかげで、多くの現代人は、計り知れないほどの便利さという恩恵にあずかっている」と周さんは指摘した。(編集KM)

 「人民網日本語版」2014年4月25日

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