受動喫煙対策アプリ「中国無煙館」がリリース
飲食店での受動喫煙を避けたい?タバコを吸う客に控えてくれるよう説得する自信がない?店員の忠告にも説得力がない?そんな悩みを解決してくれるアプリ「中国無煙館」が14日にリリースされた。このアプリがあれば、禁煙を実施しているレストランや新しくオープンしたお薦めの禁煙レストランに関する情報が得られ、禁煙基準をクリアしていないレストランを告発することもできる。新華網が伝えた。
自然大学の研究者謝新源氏は14日に行われたアプリ「中国無煙館」の発表記者会見で、同アプリについて次のように紹介した。
自然大学とパートナーである雲南超軼健康諮詢センターは、ボランティアによる電話調査やフィールド調査を通じ、北京の約700店と昆明の約100店の禁煙を実施しているレストランを含むデータベースを構築、ウェブサイト上に公開すると同時に、iOSとAndroidに対応可能な携帯アプリ「中国無煙館」を開発した。
自然大学は2012年、北京にある10以上の社会団体およびボランティアとともに、北京のレストラン・バー・ネットカフェ数千店を対象に禁煙に関する調査を実施した。調査の結果、禁煙を実施している700店以上を突き止めた。また、数十店の禁煙を実施していないレストラン・ネットカフェ・バーを任意に抽出し、店内の大気品質調査を実施、PM2.5(微小粒子状物質)の濃度を調べた結果、禁煙を実施していないレストランのPM2.5濃度は平均147.8マイクログラム(一平米あたり)、ネットカフェは252.7マイクログラム、バーは481.8マイクログラムにそれぞれ達した。
「中国無煙館」は、料理の種類と場所別に、禁煙レストランをリストアップすることができる。ユーザーも、禁煙を実施しているレストランや新しくオープンした禁煙のレストランに関する情報を得て、コメントや告発を投稿し、無煙レストランへの行き方をシェアすることができる。
中国疾病予防コントロールセンター禁煙弁公室の李強博士は、「タバコに火をつけると、大量の粒子状物質が大気中に拡散し、室内のPM2.5の元凶となる。受動喫煙は、さまざまな慢性病を発症する引き金となり、7千種類以上の有害な化合物を含み、うち発ガン物質は69種類を上回る」と指摘した。「2010年世界成人喫煙調査」によると、中国の非喫煙者のうち、受動喫煙の被害に遭っている人は72.4%を占めた。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年10月15日