長春 1日に10本以上喫煙するタバコ中毒のワニガメ
長春市近郊のあるヴィラにはタバコを吸うワニガメがいる。タバコをくわえて満足そうに煙を吐き出す姿は、本当に楽しんでいるように見える。ヴィラの調理師の唐さんによると、このワニガメは1カ月前に偶然タバコを吸うことを知ってからは止められず、毎日10本以上喫煙し、タバコがないとイライラしてうろつきまわるという。唐さんはこのワニガメを禁煙させる方法に頭を悩ませている。人民網が伝えた。
このワニガメは頭が鷹のように尖り、首は長く、背中には甲羅があり、体重は4.3キロある。
ヴィラの主人は2011年5月中旬に高額でこの「カメ」を購入したが、長春市動物園の専門家の鑑定によりワニガメと判明した。北米や中米原産のワニガメは近年中国に導入されて人工繁殖に成功し、肉質のよさで有名になっている。
同ヴィラの調理師の唐さんによると、1カ月前にワニガメが「ギーギー」と低い声で鳴くようになり、普段好きなエサの魚も食べなくなったのに気づいた。唐さんは病気にでもなったのかとタバコを吸いながらワニガメを抱き上げたところ、つまようじほどの大きさの鳥の骨がワニガメのお腹に入り込んでいるのを発見した。手で抜こうとしたところ、痛がったワニガメは唐さんの指に噛みつこうとし、素早く避けた唐さんはくわえていたタバコをワニガメの口に押し込んだ。
意外にも、ワニガメは口をパクパクさせてタバコから煙を吐き出し始め、タバコを最後まで吸ってしまった。翌日、仕事の区切りがついた唐さんが座ってタバコに火をつけたところ、ワニガメが這い寄ってきた。タバコを与えてみると、ワニガメはまたおいしそうに吸い始め、それ以来唐さんは自分がタバコを吸う時にはワニガメにも与えるようになった。しばらくしてタバコの減りが早すぎると感じた唐さんはワニガメを禁煙させようとしたが、ワニガメは足もとに近寄ってきては「ギーギー」と鳴いてせがみ、タバコをやるまで離れないようになった。唐さんが逃げると、ワニガメは慌てて後を追いかけてくるという。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年7月4日