エイプリルフールはオタク男女の「告白デー」
「マイクロ」時代のいま、エイプリルフールはさらなる盛り上がりを見せている。4月1日になると、さまざまなジョークが現実生活でやり取りされるだけではなく、中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」やスマートフォンのチャットアプリ「微信」でもジョークが飛び交った。さらに、エイプリルフール特設サイトまで登場、この特別な日のためのジョークを提案し、悪意のない嘘の数々を披露した。広州日報が伝えた。
■エイプリルフールの一番人気は「意中の人への告白」
「宅男宅女(オタク男女)」にとって、エイプリルフールは、意中の人に胸の内を打ち明ける絶好の機会となっている。「告白が成功した方、おめでとうございます。相手の返事が望みあるものだった方は、さらに努力して下さい。振られた方、エイプリルフールのお遊びに過ぎません。ちょうどもうすぐ清明節ですから、過ぎ去った恋をとむらいましょう」といった具合だ。
「エイプリルフールは誰もが無罪だ!意中の人がいる人は、この日なら自分の密かな想いを相手に打ち明けることができる。どんなに歯が浮くようなセリフでも、普段なら恥ずかしくて口に出せないようなセリフでも大丈夫。相手にもその気があれば、この機会に付き合ってしまえばいい。もしその気がなくても、エイプリルフールを盾にすれば、自分の自尊心は傷つかずに済み、さっさと諦めることができる」。ネットユーザーの「ldholmes」さんは1日、愛の告白に見事成功、ミニブログで意気揚々とそのことを報告した。さらには、各ネットユーザーに、「思い切って自分の心中を相手にぶつけてみて」と激励した。
■最もNGな嘘 「自殺」宣告
エイプリルフールにつく嘘や冗談は、悪意のないものであれば問題ないが、度が過ぎると許されない場合も生じる。
上海市公安局は、公式ミニブログ「警民直通車・上海」上で、「エイプリルフールのジョークは節度を保って」とネットユーザに注意を促した。市民の楊さんは1日午前、親友が自殺宣告をしたことを「微信」で知った。友人に何度電話しても通じないため、急いで警察に通報した。通報を受けた現地の人民警察はただちに調査を始めたが、30分後、自殺を宣言した女性はピンピンしており、「自殺宣告」が冗談だったことが判明した。警察は、「社会資源を無駄遣いするような冗談は控えるべき」とコメントした。
上海市南海区公安も、「エイプリルフールの嘘や冗談は、限度をわきまえて下さい。警察や救急車への通報を利用した冗談はくれぐれも控えるように」とミニブログで呼びかけた。