中国、660キロを路線バスを乗り継ぎ帰省した青年が話題に
浙江省の杭州市から660キロ以上離れた山東省の臨沂市まで、路線バスを乗り継いで帰省するという離れ業を徐政国さん(27)がやってのけた。徐さんは3省をまたぐ道のりを7日かけ、路線バスを35回乗り換えたという。徐さんの努力に、ネットユーザーから「拝みたくなる」とコメントが寄せられるなど、話題となっている。「北京晨報」が報じた。
用意周到
臨沂市出身の徐さんは、杭州市の大学を卒業した後、友人と一緒に同市でeコマース(電子商取引)に関する事業を立ち上げた。今回、路線バスで帰省した理由に関して、徐さんはまず「列車のチケットが手に入りにくい」ことを挙げた。さらに、「自転車や車で自由に世界を旅行している人がうらやましかった。路線バスという前代未聞の方法をやり遂げることで、困難に直面している起業を、引き続きがんばる力がほしかった」という。
ただ、「言うは易し、行うは難し」だ。この計画を成し遂げるため、徐さんはまず、ルート設定だけに1週間の時間を費やし、「インターネットで、各都市の路線バスを調査するだけで、目が回りそうになった」という。「突発的な状況に対処するため、分厚い地図も購入した。本当は、10日かかる予定だった」。